レインウェア撥水(はっ水)加工について

2018年12月13日

いよいよ寒さ本番となってまいりましたが、いかがお過ごしでしょうか?さて、本日はお客様から2件ほどレインウェアの撥水加工が以前に比べて弱まったのでは?とご指摘いただきましたので、ご報告申し上げます。

ご指摘の内容、社内でも精査しまして結論としては品番やロットによって異なりますが、確かに以前に比べると弱くなった(耐久性が減った)製品が確かにありました。厳密にいうと製品不良という訳ではないですが、お客様は不快な思いをされていると思います。

では何が起きているか?

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上記写真の左側は初期段階で撥水がピンピンに効いています。右側は数十回表面を擦り、撥水が無くなった状態。このようなものを雨天時に着用するとレインウェア生地が水を吸い、全体的にぐっしょりしてとても不快です。また、生地が体にまとわりつくので、水の冷感も感じて濡れた感覚(実際は漏れていませんが)があったり、暑い時期なら空気の流れるスペースがなくなり、かいた汗がベトベトへばりついて不快です。

こうなった製品でも実は防水性試験をすると規定内の合格品であることがほとんどで、問題はないのに表面の撥水が落ちていて上記のようになるから水が漏れてきていると感じてしまうのです。なんでこんなことに???

世界的な動きで従来の撥水剤に含まれるPFOAという物質が生体蓄積性の可能性があるという研究からPFOA使用撥水剤を米国を中心に全廃規制を敷きました(2015年めど)。これにより、欧米へ向けての生地製造メーカーを先頭に撥水剤そのものが変更され、これにより

*以前に比べて耐久性が劣る

*以前に比べて耐油性が劣る

という特徴が出てきてしまいました。切替当初2012年頃はこの性能劣化が顕著であり、冒頭に述べました通りに不快な思いをされた方も多いかと思います。しかし、近年ではメーカーによってその技術差はあるものの、PFOAフリー撥水剤でも耐久性を出すことが出来る技術が確率しつつありますので、今後は改善方向です。

つまりはこのPFOAフリータイプの撥水剤を使用してる生地が対象であるということです。ただ、実際にはPFOAの規制をしていない国で製造された生地には未だ従来型の撥水剤も使用されており、市場では混在しております。

弊社としては、今後は基本的にはPFOAフリータイプを使用し、なおかつ撥水耐久性を向上させるべく日々研鑽してお客様の快適性向上に努めてまいります。

 

 

 

 

 

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