実質本位・・・

2018年9月12日

ナダレスカタログvol.23を7月に発売して、様々なお問い合わせや引き合いを頂戴しており、ありがたい限りです。その中で、今日は数年前より掲げております「実質本位」というポリシーについて、若干エピソードを交えながらご紹介していきます。

「実質本位」を貫かなければ本当の意味でお客様の満足を得られたとは言えないと考えて、日々業務に邁進しておりますが、まだまだ全てのお客様へお伝えしきれていない部分もあるのも事実・・・。

例えば、防災備蓄用や消防団用の雨衣選定のシーンです。

現在、インターネット上のショップやホームセンター、作業用品店、雑貨店などの業務用雨衣を購入できる売り場ではいわゆる「透湿性」があるタイプが60~70%は占めるのではないでしょうか?一般ユーザー様の間でも今どきの雨衣はこの「透湿機能」がついているのが最低限で、ここに生地の強弱、使い勝手、デザイン、色、価格、色々な複合的な要素を検討材料とし購入されているように感じます。

弊社にも販売店様を通じてお引合い頂くのは大体がこの「透湿」機能付きです。ところが、前述の例えばですが災害時に使用する防災備蓄用とか、消防団用の雨衣というのは日常的に使用するというよりも「何年も備蓄していざと言う時に・・・」とか「毎年更新ではなく、一度配備したら7~10年は保持したい」という思惑があるケースがほとんどです。そして、こういう用途のものはアウトドアメーカーやスポーツメーカーが展開するようなハイエンド価格のものは予算が付きにくく、肝心の防水性は確保する必要があるが余り高価なものは買えないというケースがほとんどです。

しかしながら、今の風潮から「透湿」ありのものを第一手といして選定されるお客様が多いです。私の方へこのようなお話を頂戴した場合はよほどの事情が無い限り「透湿性が無いタイプ」=表生地裏面の防水膜がPVC(塩ビ)のものをお勧めしております。

なぜならば、コストを抑えながら透湿性を持たせようとすると弊社品にも多数ありますが、防水膜をポリウレタン樹脂にするのが主流で、市場でも多く出回っております。ところが、このポリウレタンは多くの方が経験されているようにいわゆる「加水分解」による劣化が起こりやすく、長年備蓄していたりするといざ使用しようとした際には既に製品として防水性を保持できなくなっているなどという話をよく伺います。そこで、経時変化が起こりにくいとされている樹脂のPVC製をお勧めします。当然、ポリウレタン製に比べると若干重量は増えるし、透湿性も損ないます。しかしながら、肝心なのは防水性であり、特に6月~9月の暑い時期はどんなに透湿性があっても何を着用しても暑いと思います。

それならば、長持ちさせたい、長期間備蓄したいという要件を満たす方が良いのではないでしょうか?

当然、ポリウレタン製のものを否定するつもりもないですし、これからも展開はしていくのですが、「用途に合っていない」ケースがあるとご理解ください。というお話をさせていただくケースが多いです。

と、このような事例をみても各製品の持つ機能や特性とご使用用途や管理体制に合わせた提案を今後もしてまいりたいと思います。

*次回は今回述べさせていただいた劣化についてご紹介します。

 

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